コチニール(カルミン)はプチプラアイシャドウにも使われる色素で、肌トラブルやアレルギーを引き起こすことがあります。
特に敏感肌の方や症状が出た経験がある方にとって、成分チェックは欠かせません。

なんか、アイシャドウを変えたら瞼がかゆくなっちゃった・・・大丈夫なのかな。



テレビでコチニールアレルギーの話やっててこわくなっちゃった。
いつも使ってるアイシャドウは大丈夫なのか心配。
本記事では、コチニールの特徴や注意点とともに、キャンメイク・セザンヌなど人気9ブランドのアイシャドウに含まれているかを徹底調査。
安心してメイクを楽しむための参考にしてくださいね。
コチニール(カルミン)とは?アレルギーの心配はあるの?


赤系のアイシャドウやチークに使われることが多いコチニール(カルミン)。
天然成分とはいえ、アレルギーの原因になる可能性があるため、注意が必要です。
ここでは、コチニール色素の正体やアレルギーが起きる理由、見分け方について詳しく解説します。
コチニール色素(カルミン)ってなに?
チニール色素は、乾燥させたエンジムシ(カイガラムシの一種)から抽出される天然由来の赤い色素で、化粧品や食品など幅広く使われています。
化粧品成分としては「カルミン(Carmines)」とも呼ばれ、特に赤やピンク系のアイシャドウやチークに使用されることが多いです。
発色が良く、肌なじみのよい自然な赤が出せるため、多くのブランドで重宝されています。
一方で、動物由来であることからビーガンやアレルギーの観点で注目されている成分でもあります。



虫から取れた成分だったの???
コチニールでなぜアレルギー反応が出る人がいるの?
カルミン(コチニール)は天然成分でありながら、まれにアレルギー反応を引き起こす可能性があると言われています。
特に、昆虫由来のタンパク質に対する免疫反応が原因で、肌のかゆみ・赤み・湿疹・目の腫れなどを引き起こすケースも報告されているようです。
中には、過去に食品添加物(例:赤色4号、赤色3号など)で症状が出た人が、化粧品でも反応することがあります。
「なんとなく肌が荒れる原因がわからない…」という場合も、カルミンが関係している可能性があるため、気になる人は成分をしっかり確認してみると良いかもしれません。
カルミンの表示名は?どう見分ける?
コチニール色素が化粧品に使われている場合、
成分表示には「カルミン」「Carmines」または「CI 75470」と記載されています。
日本国内では主に「カルミン」という名称で記載されていることが多いですが、輸入コスメや一部ブランドでは英語表記やCI番号表記(カラーインデックス番号)になっていることも。
カルミンが気になる人は、
「CI75470」と書かれていたら注意が必要です。
また、タール系色素(例:赤202など)とは別物ですが、同じくアレルギーを起こす可能性があるため、発色の良い赤・ピンクのアイテムは念入りに成分を確認するのが良いかもしれません。
コチニールが海外コスメに多い理由とは?


コチニール(カルミン)は、特に海外製のアイシャドウやリップに多く使われている印象があります。
なぜ海外コスメでよく見かけるのでしょうか?
いろいろ調べてみた結果をまとめてみました。
発色の良さを求める海外ブランド
コチニール色素(カルミン)は天然由来ながら、非常に発色が良いという点がわかりました。
特に海外ブランドは、「鮮やかな赤やピンク」「モードでインパクトのあるカラー展開」を重視していることが多く、そういったカラーにはカルミンが採用されやすいようでした。
もちろんすべての海外ブランドに当てはまるわけではありませんが、見た目の美しさを最優先に考える傾向があることが、使用される理由のひとつかもしれません。
海外製造品は全成分表示が義務ではないことも
「海外コスメは国によって成分表示のルールが違う」という点があります。
日本では全成分表示が義務付けられていますが、海外製品はブランドや国によって成分が省略されている場合もあるそうです。
そのため、コチニールが含まれているかどうかが分かりづらいこともあり、アレルギーが気になる人にとっては不安材料になりかねません。



購入前に英語で成分をチェックしてみてもわかりづらいことがあり、国内製品の方が安心感があるなと感じたわ。
コチニール(カルミン)と一緒に避けたい食べ物は?


コチニール(カルミン)アレルギーが気になる人は、化粧品だけでなく食品にも注意したほうがよいかもしれません。
というのも、コチニールを含む化粧品と、同じく色素が使われた食品を同時に摂取・使用したことで、症状が悪化したりアナフィラキシーが起きたりした例も報告されているようです。
化粧品単体、食品単体では大きな影響がなくても、“かけ合わせ”によって反応が強まるケースもあるという点は知っておきたいところです。
ここでは、特に注意したい「赤系の加工食品」や「飲み物」を中心に、避けた方がよいかもしれないものを紹介します。
意外と多い?コチニールが使われる食品例
コチニール色素(カルミン)は、いちご味やさくらんぼ味などの赤系の加工食品によく使用されているようです。
具体的には以下のようなものがあります。
・市販のいちごヨーグルトやフルーツゼリー
・ピンク色のかまぼこやはんぺん
・赤いグミやキャンディ、ガム
・一部のカップ麺の具材やハム
・お菓子の着色用チョコレートやアイシング
見た目が自然な色でも、成分表示を見ると「カルミン」「コチニール色素」などと書かれていることがあります。
飲み物にも要注意!コチニール入り赤系ドリンクの例
実は飲み物にも、コチニール色素が使われているケースがあるようです。
とくに以下のようなドリンクには注意が必要かもしれません。
・赤やピンク色のスポーツドリンクや炭酸飲料
・一部のいちごミルク、フルーツオレ
・フルーツ風味のアルコール飲料(缶チューハイなど)
・コンビニで売られている赤いゼリードリンク
飲料は成分表示の確認が見落とされやすいですが、「カルミン」「コチニール」「赤色○号」などの記載がある場合は避けた方が安心かもしれません。
プチプラアイシャドウにコチニールは入ってる?ブランド別に調査!


プチプラアイシャドウは手軽に試せる反面、成分が気になる方も多いはずです。
そこで、2500円以下で購入出来る人気の9つのプチプラブランドについて、実際にコチニール(カルミン)が配合されているかどうかを詳しく調査しました。
ブランド別に詳しく見ていきましょう。
✅ 表の見方:
「✕」=成分表に「カルミン(コチニール)」の記載なし/「✅」=虫由来の動物性色素は不使用
CANMAKE(ジューシーピュアアイズ)


引用元:CANMAKE公式
品番 | コチニール(カルミン)配合 | 使用されている主な赤系色素 | 動物由来成分なし |
---|---|---|---|
11 ストロベリーココア | ✕ | ✕ | ✅ |
12 チャイティーローズ | ✕ | 赤226 | ✅ |
14 テンダーフラワー | ✕ | 赤226 | ✅ |
※調査対象:キャンメイク ジューシーピュアアイズ3色(2025年6月時点)
キャンメイクのジューシーピュアアイズを調査したところ、コチニール(カルミン)由来の成分は含まれていませんでした。
赤みのある色には、合成の赤226や天然鉱物由来の酸化鉄、グンジョウなどが使われています。
そのため、動物由来成分が気になる方でも比較的安心して使えるプチプラアイシャドウと言えそうです。
セザンヌ(トーンアップアイシャドウ)


引用元:セザンヌ公式
品番 | コチニール(カルミン)配合 | 使用されている主な赤系色素 | 動物由来成分なし |
---|---|---|---|
01 | ✕ | ✕ | ✅ |
02 | ✕ | 赤226 | ✅ |
08 | ✕ | ✕ | ✅ |
09 | ✕ | 赤226 | ✅ |
10 | ✕ | 赤226 | ✅ |
11 | ✕ | 赤226 | ✅ |
※調査対象:セザンヌ(トーンアップアイシャドウ)(2025年6月時点)【成分を調査した品番:01、02、08、09、10、11】
セザンヌのトーンアップアイシャドウは、成分表に「カルミン」や「コチニール」の記載がありません。
赤226は石油由来の赤色であり、コチニールとは異なります。
黄4、グンジョウ、酸化鉄も合成または鉱物由来の着色料で、虫由来ではないため、全品番で「✕」としています。
また、「動物由来成分」についても、虫(カルミンなど)や動物性脂肪、シルクなどの記載はなく、現時点ではすべての品番で「✅」と記載しています。
FASIO(グラデーションアイシャドウ)


引用元:KOSE公式
品番 | コチニール(カルミン)配合 | 使用されている主な赤系色素 | 動物由来成分なし |
---|---|---|---|
01 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
02 | ✕ | 赤226 | ✅ |
03 | ✕ | 赤226 | ✅ |
04 | ✕ | 赤226 | ✅ |
05 | ✕ | ✕ | ✅ |
※調査対象:FASIO(グラデーションアイシャドウ)(2025年6月時点)【成分を調査した品番:01~05】
FASIOのトーンアップアイシャドウ(01〜05)は、すべての品番にカルミン(コチニール)などの虫由来成分は使われていません。
使われている赤226や黄4、グンジョウ、酸化鉄などは、石油や鉱物由来の合成色素で、虫由来ではないため安心です。
また、ミツロウやシルクなどの動物由来成分も含まれていないため、全品番で「動物由来成分なし」としています。
動物性の成分が気になる方や、敏感肌の方にも使いやすいアイシャドウです。
KATE(メロウブラウンアイズ)


引用元:KATE公式
品番 | コチニール(カルミン)配合 | 使用されている主な赤系色素 | 動物由来成分なし |
---|---|---|---|
BR-1 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
BR-2 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
BR-3 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
BR-4 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
BR-5 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
BR-6 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
BR-7 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
BR-8 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
※調査対象:KATE(メロウブラウンアイズ)(2025年6月時点)【成分を調査した品番:BR-1~BR-8】
KATE メロウブラウンアイズ(BR-1〜BR-8)は、すべての品番において「カルミン」「コチニール」の記載はなく、虫由来の色素は使用されていません。
配合されている赤系色素は「赤202」や「赤226」などの石油由来の合成色素であり、虫由来の成分とは異なります。
また、動物由来成分(カルミン・シルク・ラノリン・動物性脂肪など)もすべての品番で確認されませんでした。
excel(リアルクローズアイシャドウ)


引用元:excel公式
品番 | コチニール(カルミン)配合 | 使用されている主な赤系色素 | 動物由来成分なし |
---|---|---|---|
01~08 | ✕ | 赤202、赤226 | ✅ |
※調査対象:excel(リアルクローズアイシャドウ)(2025年6月時点)【成分を調査した品番:01~08】
excel リアルクローズシャドウ(01〜06・08)は、全品番ともに虫・動物由来成分不使用です。
成分を気にされる方にも、比較的安心して使えるアイテムのようです。
ORBIS(ツイングラデーションアイカラー)


引用元:excel公式
品番 | コチニール(カルミン)配合 | 使用されている主な赤系色素 | 動物由来成分なし |
---|---|---|---|
8255 ココアシナモン | ✕ | ✕ | ✅ |
8256 オレンジプラリネ | ✕ | 赤226 | ✅ |
8257 シュガーストーム | ✕ | 赤226 | ✅ |
8258 ターコイズシー | ✕ | 赤226 | ✅ |
8190 スタイリングベージュ | ✕ | 赤226 | ✅ |
8196 ナイトフォレスト | ✕ | 赤226 | ✅ |
8369 コスモスモーニングデュー | ✕ | 赤226 | ✅ |
8370 メープルサンセット | ✕ | 赤226 | ✅ |
※調査対象:ORBIS(ツイングラデーションアイカラー)(2025年6月時点)【成分を調査した色番:08/09/10/11/03/06/16/17】
オルビスのアイシャドウにカルミン(赤色201号)は含まれていませんでした。
カルミン(赤色201号)は動物由来(エンジ虫)の着色料で、アレルギーやヴィーガン対応の観点から避けたい人もいますが、オルビスのアイシャドウでは使用されていません。
RIMMEL (ワンダー エバー アイシャドウ)


引用元:RIMMEL公式
品番 | コチニール(カルミン)配合 | 使用されている主な赤系色素 | 動物由来成分 |
---|---|---|---|
001 ロージーロマンス | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
002 アイシーラベンダー | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
003 サンセットレッド | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
004 シャイニングオレンジ | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
005 ブルーミングハート | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
006 レディブラウン | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
007 カーミンググリーンー | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
008 ディープナイトブルー | カルミン明記あり | 赤202、赤226 | 含む |
※調査対象:RIMMEL (ワンダー エバー アイシャドウ)(2025年6月時点)【成分を調査した色番:001~008】
RIMMEL ワンダーエバー アイシャドウは全色にカルミン(CI 75470)が含まれており、動物由来成分が使用されています。
ヴィーガンコスメをお探しの方やカルミンアレルギーが心配な方は、注意が必要です。
調査結果まとめ:コチニール配合はRIMMEL(リンメル)
今回調べた以下のプチプラ価格2000円以下で買えるアイシャドウを扱っているブランドの中で、カルミン(コチニール色素)を使用していたのは「RIMMEL(ワンダー エバー アイシャドウ)」のみでした。
CANMAKE(ジューシーピュアアイズ)
セザンヌ(トーンアップアイシャドウ)
FASIO(グラデーションアイシャドウ)
KATE(メロウブラウンアイズ)
excel(リアルクローズアイシャドウ)
ORBIS(ツイングラデーションアイカラー)
RIMMEL(ワンダー エバー アイシャドウ)▶ カルミン配合あり
ご注意ください
本記事は、私個人が成分表示をもとに調査した内容です。
商品リニューアルなどにより、成分が変更される可能性もあります。
アレルギーが心配な方や動物由来成分に敏感な方は、ご購入前にご自身で公式サイトやパッケージの成分表示をご確認ください。
本記事の内容をもとに化粧品をご使用になった結果、万が一お肌や体に異常があっても責任は負いかねます。あくまで参考情報としてご覧ください。
まとめ


コチニール(カルミン)は発色の良い赤系アイシャドウに多く使われていますが、アレルギーのリスクがあるため注意が必要です。
今回調べた人気7ブランドのうち、カルミンが含まれていたのはRIMMELのみでした。
ただし、成分は変更される場合もあるため、購入前に必ず成分表示を確認してください。
敏感肌の方や動物由来成分を避けたい方は、慎重に選びましょう。
成分をしっかり把握してメイクを楽しみましょう♪